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「ハイエンドのサウンドをより多くのユーザーに」

HiByとFAudioがタッグを組んだダイナミック型イヤホン「Project Ace」

公開日 2024/04/24 18:10 編集部 : 伴 修二郎
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ミックスウェーブは、同社が取り扱う2ブランド、HiBy MusicとFAudioのコラボレーションにより開発されたダイナミック型イヤホン「Project Ace(プロジェクト エース)」を、4月26日より発売する。価格はオープンだが、税込39,800円前後での実売が予想される。

「Project Ace」

HiBy MusicとFAudioがタッグを組み、両ブランドが追及する「音楽」を実現しながら、ハイエンド製品のサウンドをより多くのユーザーに届けるために開発したと謳うコラボイヤホン。「Moonlight」のコンセプトのもと、均衡の取れた五角形デザインの筐体が表すように、音質/バランス/サウンドステージ/ダイナミクス/音楽性の5つの要素をひとつに融合させたのだという。

ドライバーユニットとして、振動板にベリリウムメッキとマグネシウム合金ドームを採用した、12mm径のダイナミックドライバーを搭載。筐体のスペースが限られるなか、一般的なサイズのダイナミック型より大口径のドライバーを採用したことで、正確な高周波の音色と豊かな低域、中域のディテールを兼ね備えたとする。

ドライバー構造のイメージ

振動板のマグネシウム合金ドームには、ベリリウムよりも軽いマグネシウムの密度と質量をさらに軽減し、硬度と制振性を高めるため、リチウムを添加したうえで押出成形とアニール処理を実施。これによりドライバー効率が大幅に改善され、深みのある豊かな低音性能を実現したとする。加えて、変換効率に優れた独自の磁気回路も採用している。

さらに、FAudioの特許技術をベースに新設計した「T.B.A.C(Triple Built-in Acoustic Chamber)」を搭載する。筐体内に合計3つのアコースティック・チャンバーを配置することで、エアフローを効率化。歪みや音の明瞭さを高め、自然な音楽再生を促すとのこと。

サウンドチューニングの面では、さまざまな楽曲や楽器、ボーカルをもとに調整を繰り返し、ドライバーサイズや振動板素材、音響チャンバーを最適化。低音域と中音域のダイナミックレスポンスを高め、音楽の持つエネルギーを高い解像度と豊かな音色で表現するとアピールしている。

筐体は、高強度や高塑性、高耐食性、軽量性を兼ね備えたT6063アルミニウム合金をCNC切削加工して製造。繰り返し手作業で研磨した後にアルマイト加工を施したことで、筐体全体で滑らかな手触りを実現したとする。また、素材の高い靭性と剛性のおかげでドライバーの高調波振動が抑制され、歪みを大幅に低減。音響伝送能力も改善している。チューブの長さと形状も音響的に最適化する一方、エルゴノミックデザインにより装着性にも配慮した。

T6063アルミニウム合金をCNC切削加工した筐体

付属ケーブルは8芯構造で、ファイバーにリッツ線を撚り合わせたLitz Type5同軸編組撚り線を採用。引張や曲げに対して優れた耐性を持ち、また外部からの干渉を抑えてクリーンな信号伝送を行えるという。加えて導体コアは、銅:銀メッキ銅を1:1.6の割合で混合。2つの素材の伝送特性を組み合わせつつ、内部抵抗を低減し、セパレーションを大幅に向上させた。

付属ケーブルは、耐久性と伝送特性を両立したLitz Type5同軸編組撚り線を採用

プラグには、HiByによる新設計の「4pin ロックマルチファンクションアダプターシステム」を採用し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスを切り替え可能。イヤホン側コネクターには0.78mm 2pin端子を採用した。

周波数特性は20Hz - 20kHz、感度は115dB@1kHz、インピーダンスは32Ω。ほか付属品として、高透明シリコンと低反発メモリーフォームの2種類のイヤーピース、イヤホンケースなどを同梱する。

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